Tertonというとソプラノが非常に有名ですが、現存する彼のリコーダー10本のうち他の9本はアルトです。当工房ではオランダ、アムステルダムのRijksmuseum所蔵のものを基に製作しており、Tertonらしい甘く濃い特徴的な音色はアルトにおいても健在です。
その音色を実現するのに重要な役割を果たしていると思われるのが、ソプラノと同様、やはりウィンドウェイ出口本体側の極めて急なシャンファーです。このシャンファー角度はもはやTertonモデルのアイデンティティと言えるかもしれません。また、オリジナルがちょうどa’=415Hzであるため、改変なしで現代バロックピッチに対応できる点もポイントです。
リコーダーのためのソナタ 10 番「チャコーナ」 / G. Finger
仕様楽器:テルトン アルト F管, a’=415Hz(製作 平尾清治)
演奏: 野崎剛右
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