Terton Soprano in C, a’=408, 415Hz

 Engelbert Terton(1676-1752)はオランダのアムステルダムで活躍していた木管楽器製作家で、リコーダー、トラヴェルソ、オーボエ、バスーンを製作していました。銀装飾が施されたソプラノが特に名器であるとして有名で、当工房ではこれを基にしたモデルを製作しています。甘美で濃密な音色が印象的で、反応や抵抗感、イントネーションなどの機能性も素晴らしく、バロックソプラノの代表格と言えるモデルです。

 設計上の特徴として挙げられるのが、ウィンドウェイ出口本体側の極めて急なシャンファー角度で、これが独特なTerton的響きを生んでいると考えられます。また、ウィンドウェイ出口からエッジ先端までの距離も比較的近めの3.3mmという数値になっており、濃い音色の理由の一つであると思われます。

 オリジナルはa’=408Hz前後であるため、当工房では中部管を若干縮めることで現代バロックピッチにしています。

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