ハイツ アルトF管, a’=415, 408Hz

 Johann Heitz(1672-1737)はドイツのベルリンで木管楽器製作家として活動し、リコーダー、トラヴェルソを製作しています。彼のリコーダーの最大の特徴は、なんと言ってもその高度な装飾技術です。現存する18本のリコーダーのうち少なくとも11本が、ツゲの本体に象牙のマウント、さらに全体にベッコウを巻き付けるという豪華絢爛な外観をしています。


 当工房では、F.Brüggenコレクションのアルトを基に、ベッコウ装飾無しの総黄楊で製作しています。輝きのあるピンとした硬質な音色をしており、イントネーションや発音など機能面も申し分なく、BressanやDennerなどに引けを取らない名工であったと思われます。オリジナルピッチはa’=408Hzで、他モデルと同様、中部管を短くしたa’=415Hz替管の用意もあります。

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