ガナッシコンソートセット, a’= 440Hz

 Ganassiリコーダーとは、ルネサンスタイプのリコーダーの一種です。しかし、バロックタイプのリコーダーでいう”Bressan” や “Stanesby” のように”Ganassi”という名前の製作家がいた訳ではありません。このモデルがどのようなものか、その由来はこちらのページで解説していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。


 ウィーン美術史美術館古楽器コレクション内のG管アルトリコーダーSAM135を基にした、いわゆるGanassiリコーダーのアルトG管、およびそれを基に縮小・拡大したソプラノC管、アルトF管、テナーC管、バスF管のコンソートセットです。基本的には4本セットで、アルトはG管もしくはF管のどちらかを選択いただきますが、アルトG管F管を両方含めた5本セットにすることも可能です。また、各サイズ単品でのご注文も承ります。


 Ganassiリコーダーソロ用とは異なりジョイントを木製にすることで、コンソートとしての一体感を得やすい調和の取れた柔らかな音色で響きます。テナーおよびバスでも第14音以上の高音域を発音することができ、音量も豊かに鳴ることから、それぞれ初期バロックのレパートリーを演奏することも可能です。また、バスはセミダイレクト方式を採用しており、吹奏中に水滴の逆流が起きない構造となっているため、快適に演奏を続けられることが特徴です。

カルメン・イン・ラ / L. Senfl

使用楽器:ガナッシコンソートセット, a’=440Hz(製作 平尾重治)

演奏:山岡重治、太田光子、福岡恵、大塚照道

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