Ganassiリコーダーとは、ルネサンスタイプのリコーダーの一種です。しかし、バロックタイプのリコーダーでいう”Bressan” や “Stanesby” のように”Ganassi”という名前の製作家がいた訳ではありません。このモデルがどのようなものか、その由来はこちらのページで解説していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
ウィーン美術史美術館古楽器コレクション内のG管アルトリコーダーSAM135を基にした、いわゆるGanassiリコーダーのアルトG管、およびそれを基に縮小したソプラノC管です。頭部管と下管に2分割しジョイントを金属リングにすることで、他楽器とのアンサンブルの中でもソロ用楽器として充分な音量を出すことができます。また、替管としてa’=466Hz, 440Hz, 415Hzに対応しています。
通常のルネサンスリコーダーでは発音できない第14音以上の音を出すことができるため、こうした高音を要求される初期バロック時代の楽曲を演奏する際によく用いられています。また、現代の作曲家によるコンテンポラリ作品でGanassiリコーダーを指定したものも多く存在します。煌びやかな高音から豊かな低音までバランスよく鳴り、様々なピッチにも対応できる利便性から、世界中の奏者に親しまれているモデルです。
COPYRIGHTS (C) 2023 HIRAO RECORDER WORKSHOP ALL RIGHTS RESERVED