J.C.デンナー ソプラニーノF管, a’=420, 415Hz

 ドイツのニュルンベルクで活躍していた木管楽器製作家Johann Christoph Denner(1655-1707)によるソプラニーノリコーダーを基にしています。オリジナルはスイスのバーゼル歴史博物館にあり、総象牙製でピッチはa’=420Hz前後です。非常に良い状態で現存しており、音量の豊かさ、発音の速さ、正確な音程といった機能性だけでなく、音色も甘く艶があります。代表的なレパートリーとしてA.Vivaldiのソプラニーノのための協奏曲群がありますが、超絶技巧を要するこれらの曲を演奏するのに十分な性能と言えます。


 オリジナルは現代バロックピッチよりもやや高いため、当工房では中部管を延長することで a’=415Hz を実現しています。

ソプラニーノリコーダー(フラウティーノ)のための協奏曲 イ短調 RV 445 / Antonio Vivaldi

使用楽器:J.C.デンナー ソプラニーノF管, a’=415Hz(製作 平尾重治)

演奏:太田光子

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