J.デンナー アルトF管, a’=415Hz

 J.C.Dennerの息子であるJacob Denner(1681-1735)のオリジナル(コペンハーゲン音楽歴史博物館所蔵)を基にしています。9人兄弟の長男として生まれたJacobは、弟のDavidとともに父の下で木管楽器製作を学び、リコーダー、トラヴェルソ、オーボエ、シャリュモー、バスーンを製作していました。少なくとも26本のオリジナルリコーダーが現存しています。


 このJ.Dennerモデルの特徴としては、何といっても反応の良い高音と言えるでしょう。軽い息でも容易に高音域を発音でき、跳躍の多い音形を演奏する際、大変安心感があります。音色も甘く豊かで力強く、現代でも人気の高いモデルの一つです。Bressan、Stanesbyと並んで「御三家」を称されることがあります。

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